公務員試験

公務員試験の面接対策はいつから始めるべきか【元公務員人事が解説】

 

こんにちは、元公務員人事のしょうです。

 

面接対策っていつから始めればいいの?
筆記対策でそれどころじゃないんだけど…

 

今回はこういった方に向けての記事になります。

これまで数多くの受験生を見てきた経験から、いつから面接対策を始めるべきなのかという話をしていきます。

また、筆記対策にばかり気が取られてしまう気持ちも分かりますので、そんな人にも「面接対策も最低限これぐらいはやっておこうよ」という話もできればと思います。

 

それでは、見ていきましょう!

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筆記試験後に面接対策を始めても受かる?

これについては、「受かる人は受かる」というのが答えになります。

筆記試験が終わった瞬間から面接対策に全振りして、死ぬ気で自己分析や志望先の研究をして、適切な人に適切な回数の模擬面接をしてもらって…ということができれば、受かる人は受かります。

 

だけど現実には、国家公務員が第一志望でもその後の地方公務員向けの筆記の勉強は続けるし、県庁や政令市が第一志望でもB日程やC日程の市役所向けの勉強も続けるし…ということで、筆記試験が終わっても時間すべてを面接対策に使えるわけではありません

さらに、いざその時期になると予備校などの模擬面接は予約でいっぱいで思うように受けられなかったりして、面接直前の焦りもあってうまく対策ができない人が多いのが現実です。

 

人生がかかった面接が「うまくいくかはその人の実力次第、運次第」というのはさすがに危険で、やはり筆記後から面接対策を始めるのはリスクが高すぎるでしょう。

 

面接対策を始める理想的なタイミングは?

結論、公務員を目指したタイミングから対策を始めるのが理想です。

例えば、6月に筆記試験、7月に面接試験があって、前年の9月に筆記対策を始めた人がいるとしますね。

スケジュール的には、「筆記の勉強もしっかりやった上で」という前提で、

・前年の間に自己分析や志望動機などを考えておく

・年明け1、2月に想定問答を書き出して、喋る練習をする

・3月頃に模擬面接をして、だいたいの感触を掴んでおく

・4、5月は筆記対策に集中、合間に休憩がてら面接対策

みたいなスケジュールを組めると、かなり余裕を持って面接に臨むことができます

 

こういった「筆記試験をやりながら面接対策も進める」ようなことができる「マルチタスクが得意な人」は、仕事でも成果を出せるでしょうし、公務員試験でも上位合格しているイメージです。

実際に、2月、3月ぐらいに僕の個別相談を申し込んでくれて、「志望動機や自己PRを考えたのでちょっと聞いてくれませんか?」と言ってくるような人は、この時点ですでに合格圏に達するレベルにあることも多いです。

 

面接対策が遅れている人は何をするべきか

目の前の勉強に精一杯で、面接対策ができないまま筆記試験が近づいてきてしまいました。僕はもうダメなのでしょうか…

正直、これに近い状態の人も多いと思います。

やっぱり公務員試験って筆記を通過しないことには面接にすら進めないですし、その筆記試験が相当な時間を費やさないと合格点に達しないので、「まずは筆記試験に集中しよう」という気持ちになるのはよく分かります。

そんな中で筆記直前に「面接対策に全振りしろ!」と言って筆記で落ちてしまっては元も子もありません。

 

その一方で、筆記に集中したくても、頭の片隅にずっと「本当は面接対策もしないとダメだよな…」という後ろめたさがあっても勉強もはかどらないので、それなら筆記試験まで最低限これぐらいはやっておこう」ということお伝えします

せっかく筆記試験に1,000時間以上かけて努力して受かっても、面接対策が不十分で落ちてしまったら悔やんでも悔やみきれないですし、1日15分、30分だけでも時間をかければ結果は大きく変わるので、今からでも面接対策を始めましょう!

 

とにかく自己分析と志望動機が大事

短期間ですべての質問に備えるのは無理なので、せめて自己分析をするのと、志望動機は考えておきましょう

と言うのも、この「あなたはどんな人ですか?」「なぜ公務員になりたいのですか?」という質問は全ての試験種で必ず問われることですし、面接対策の土台にもなります。

 

自己分析について

自己分析とは簡単に言えば、「自分自身がどういう人間なのか」ということを、自分自身で紐解いて理解して言語化していく作業です。

・自分はどんなことが得意か

・逆にどんなことが苦手か

・どんな時に幸せを感じるか

・どんなことにやりがいを感じるか

・どんな仕事は絶対にしたくないか

・どんな人に囲まれて生きていきたいか

・将来どんな暮らしをしていたいか

こういったことをひたすら考えて、書き出していくのです。

 

これをやってると逆に自分がどんな人間か分からなくなってくるので、そういった時には家族や友達に「私ってどんな人かな?」と聞いてみましょう

実際に「あなたは周囲の人からどんな人間だと言われますか?」という質問も鉄板なので、この作業もマストです。

 

こういったプロセスを経て、自分という人間が何者かということが分かってきたら、面接でも定番の以下のような問いに対する答えを考えていきましょう

・あなたの長所は何ですか?

・あなたの短所は何ですか?

・どんな人が苦手ですか?

・どんな時にストレスを感じますか?

・ストレスの発散方法は何ですか?

・学生時代に力を入れて取り組んだことは?

・これまでに大失敗した経験はありますか?

・それをどのように乗り越えたか、何を学んだか? …etc

 

そして、こういったことを考えに考え抜いて、さらに面接官にも伝わるように言語化して昇華させていった先に、志望先であなたの強みを生かしてどのように活躍できるかという「自己PRができていくわけですね。

 

志望動機について

志望動機についても種類がいくつもあって、例えば中核市のA市役所を受けるとすれば、

・いろんな職業がある中で、なぜ公務員になりたいのか?

・公務員の中でも、なぜ国家公務員でなくて地方公務員になりたいのか?

・地方公務員の中でも、なぜ県庁ではなくて市役所なのか?

・市役所の中でも、なぜ政令市ではなくて中核市なのか?

・なぜ地元ではないのか?なぜ隣の市ではないのか?  …etc

といった具合に、大分類から小分類まで、様々な角度から考える必要があります

 

さらに、これらは単に「面接対策のため」だけに考えるのではなく、「自分の将来のため」にも本気で考えなければなりません

「なんとなく安定しているから」とか、「親に勧められたから」という理由だけでは、おそらく運良く試験に合格しても、働くうちに辛いことがあるとすぐに「なんで公務員になったんだっけ?」と壁にぶち当たるでしょうし、面接でも深掘り質問をされると化けの皮がはがされてしまったりもします。

 

そして、これを考える上でも最も大事なのが「自分の価値観」や「自分の仕事観」といったところになるので、先ほどお伝えしたような自己分析と併せて考える必要があるのです。

 

まとめ

今回は面接対策の始める時期や、筆記試験前に最低限やっておくこと、といった内容について書きました。

繰り返しにはなりますが、公務員試験はどうしても筆記対策に気が向いてしまいますが、やっぱりある程度の面接対策はしておかないと、面接直前で相当焦ることになります。

 

あと、字数の問題で本編では書きませんでしたが、喋る練習もしておくべきです。というのも、面接直前に模擬面接をしたりすると、想像以上に自分が喋れないことに驚きますし、そこから短期間でどうにかするのは難しいからです。

そのために僕の個別相談/模擬面接のサービスがありますし、必ずしも僕じゃなくても、予備校の先生など、面接のことが分かっている人に対して喋るということを、なるべく早い段階で経験しておいて下さい。

他にも、自分が喋っている動画を撮って、自分で見てみるのもいいですね。

(おそらく最初は想像以上に喋れてなくて愕然としますが、このショックも早めに味わっておく方がいいです。笑)

 

公務員試験の面接は決して倍率は高くないですし、就活全体の中で見ても決して難易度は高くありません。その分、対策した人としていない人とでは大きく差が出ますし、皆さんにはちゃんと面接対策をして、合格を勝ち取ってほしいと願っています。

 

それでは、また。

 

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