こんにちは、元公務員人事のしょうです。
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公務員試験の面接官がどういう人で、どういう気持ちで面接に臨んでいるか、ということが理解できれば、不安も少しはマシになりますよね。
それでは見ていきましょう!
公務員試験の面接官の役職は?
まず初めに、ざっくりと面接官のラインナップをご紹介しますね。
大規模な自治体の場合
・人事担当局長、人事部長、人事課長、人事課の係長、採用担当者
・人事委員会事務局の局長、部長、課長、係長
・(自治体によっては)民間企業の面接官
小規模な自治体の場合
・市長、副市長
・総務部長、総務課長、総務課の係長
もちろん異なるパターンもありますが、細かく言うとキリがないので、ざっくりと「こんな役職の人が面接に入ってるんだな~」というイメージを掴んでもらえたらと思います。
また、各面接での質問する順番ですが、とある政令指定都市を例に挙げると、
一次面接:採用担当者→人事委員会事務局の係長→人事課長
最終面接:人事課長→人事委員会事務局の部長→人事担当局長
というふうに、選考が進むほど、また面接も進行するほどに、上の役職の人が登場する、という感じです。
まさしくRPGゲームと同じで、敵がどんどん強くなるようなイメージですね!(笑)
公務員試験の面接官は素人なのか
僕はこのブログの使命の1つとして、世の中に出回っている正確ではない情報をより正確なものに修正して発信したいと考えています。
そして、誤った情報を信じ込んで、面接で不本意なパフォーマンスをし、良い人なのに不幸にも落とされてしまう、そんな人を1人でも減らしていきたいのです。
なぜこんなことを言うかと言うと、このブログを書くためにいくつか本や記事を読んでいたところ、
という情報を複数件見つけたからです。
結論から言うと、これは半分正解で、半分不正解。
注意
あくまで元公務員人事の経験を通して正確な情報を伝えていきたいと考えているものであり、特定の本や記事を非難するつもりはありません。
確かに役所の人事異動が数年スパンで行われるというのは事実ですが、考えてみてください。
人事部長や人事課長といった役所における極めて重要なポストを、人事の素人に任せるでしょうか?
もちろん答えはNOで、人事担当局長、人事部長、人事課長は、担当者の頃からどっぷり人事や労務の世界に浸かっているプロであることが多いです。
僕の知っている人事課長は人事歴10年、人事部長は人事歴15年、人事担当部門で人事・労務回りの仕事を20年以上やっていた、という人も何人もいます。
ポイント
公務員の面接官は素人だと決めつけるのはやめよう。台本通りの質問だけを想定していると、思わぬ角度から質問がきて焦ることになるよ。
面接官の気持ちを理解しよう
当たり前ですが、面接官はただの人間です。
面接を通じてあなたの人間性や、これまでの人生を全て見透かせるわけではありません。
そして、根底にあるのは「良い人を採用したい」「活躍してくれるかを確認したい」という気持ちだけです。
また、面接官は不安で仕方がない生き物なのです。
「採用した人が活躍できなかったら、トラブルや不祥事を起こすような人だったらどうしよう…」
常にこういった不安と隣り合わせです。
公務員の生涯賃金は2億円以上あることから「採用は2億円以上の買い物だ」と言われることがあるのですが、皆さんもそんな大きな買い物をするときはとても悩みますよね。
こういった面接官の気持ちを知れば、厳しい質問や深堀をされたとしても、
と、少し気持ちが楽になるかと思います。
これによって、「面接官から粗探しをされている」というマインドから、「採用しても問題ないことを証明するための共同作業を面接官としている」というマインドに切り替えていきましょう。
まとめ
今回のポイントをまとめるとこんな感じ。
・公務員試験の面接官は必ずしも素人ではない
・かと言って恐れる必要はない、面接官の気持ちを知ることが大切
・面接官と「採用に向けた共同作業をしている」というマインドが大事
やっぱり面接の場って緊張しますし、色々と聞かれると不安にもなります。
それでも、面接官は「この人を採用して問題ないか」「採用して組織の中で活躍してくれるか」と不安だからこそ、様々な角度から質問しているんですよね。
こういった面接官の心情を理解すれば、面接や面接官に対する不安は少しは和らぐと思いますし、何よりも、これらを理解したうえで受け答えができれば、アピールの仕方も全然変わってくると思います。
面接官の不安を払拭してあげて、合格を勝ち取りましょう!
それでは、また。